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Instagramは、国内でも多くのユーザーが日常的に利用している人気のSNSです。写真や動画を投稿するだけでなく、「#(ハッシュタグ)」をうまく使うことで、フォロワー以外のユーザーにも投稿を見てもらえる可能性が広がります。
特に企業やブランドにとっては、Instagramハッシュタグの活用は新しい顧客との接点を作り、商品やサービスを知ってもらう重要な手段です。一方で、広告配信においては「ハッシュタグを入れれば成果が伸びる」という単純なものではなく、役割を理解したうえで適切に取り入れることが求められます。
この記事では、Instagramハッシュタグの基本的な仕組みから、効果的な使い方や広告における活用方法、注意点までを整理して解説します。
【目次】
Instagramのハッシュタグは、「#」の後にキーワードを付けて投稿に添える機能です。
例:「#カフェ巡り」「#旅行好きな人と繋がりたい」
ユーザーがハッシュタグを検索すると、そのタグが付いた投稿一覧が表示されます。そのため、投稿に適切なタグを付ければ、フォロワー以外の人にも投稿が届く可能性が高まります。
正常に機能しているハッシュタグは青色の文字になり、文字をタップすると関連する投稿が一覧表示されます。
ハッシュタグには大きく2つの種類があります。
効果的なハッシュタグ戦略を立てるには、この2種類をバランス良く組み合わせることが重要です。
特に日本ではハッシュタグの利用が活発で、日本のユーザーがハッシュタグ検索をする回数はグローバル平均の5倍以上とも言われています。
結論から言うと、Instagramをビジネスに活用するならハッシュタグは必ず使うべきです。フォロワー以外への露出やブランド認知の広がりは、ハッシュタグなしでは実現しにくいからです。具体的なメリットは以下の通りです。
検索対象になる
Instagramは、X(旧Twitter)のリポストのように拡散される仕組みがありません。そのため、フォロワー以外のユーザーにリーチするには工夫が必要です。ハッシュタグを使うことで投稿が検索対象となり、関連する興味を持ったユーザーに発見されやすくなります。結果として、フォロー獲得や商品・サービス購入のきっかけを増やせます。
認知拡大に繋がる
ユーザーは検索やおすすめ投稿を通じて、ハッシュタグ経由で新しいアカウントに出会います。特に「#新作コスメ」「#名古屋カフェ」といったテーマ性のあるタグは、ブランドや店舗の存在をまだ知らない層にリーチする絶好の機会です。ターゲット外の層にも自然に届く点が、広告や通常投稿の認知拡大に直結します。
オリジナルハッシュタグの作成
企業やブランドが独自のハッシュタグを作ると、ユーザー投稿を「ひとつにまとめられる」機能としても活用できます。例えば「#〇〇チャレンジ」「#〇〇といえば△△」のように設定すると、自社関連の投稿だけを一覧化できたり、ブランドコミュニティの形成やキャンペーンなどの把握がしやすくなったりと、さまざまな有効活用ができます。
ユーザー参加型の仕掛けを作れる
オリジナルハッシュタグを広告やキャンペーンで周知すれば、ユーザーが自発的に投稿してくれる動きが期待できます。こうしたUGC(ユーザー生成コンテンツ)は、広告以上に信頼感を持って受け止められるため、口コミ効果や購買意欲の喚起にもつながります。
Instagram投稿や広告の効果を高めるためには、関連性のあるハッシュタグを選ぶことが欠かせません。
シンプルに表記する
例:地域密着型のカフェなら「#名古屋カフェ」「#カフェ好きと繋がりたい」など、エリアやカテゴリを反映したタグを選ぶと効果的です。ブランドや商品の特徴をシンプルに伝わりやすく表記しましょう。
SEOと同じように、Instagramでも「検索されやすいキーワード」を意識することが大切です。
例:
適切な数とバランス
ハッシュタグは最大30個まで追加でき、これは広告でも同様の制限があります。「ビッグワード」「ミドルワード」「スモールワード」の3種類をバランス良く使用することが重要です。
また、多すぎるとスパム的に見えてしまうこともあるので注意が必要です。一般的には10〜15個程度がバランスが良いとされています。
競合やユーザー投稿を参考にする
同じ業界や近しいターゲットを持つ企業の投稿を調べ、よく使われているハッシュタグを確認しましょう。実際のユーザーがどのようなタグを使っているかを把握することで、自然で検索されやすいタグが見つかります。
Instagram広告は、ターゲット属性や配信エリアを設定して配信できるため、ハッシュタグが直接的に広告のリーチを拡大するわけではありません。
しかし、広告クリエイティブにハッシュタグを取り入れることで次のような効果が期待できます。広告においては「直接的な効果」よりも、「広告を見た後にユーザーが行動しやすくなる」ような補助的な役割を担うのがハッシュタグです。
特定のハッシュタグをつけて行うキャンペーンは、企業にとって非常に有効なマーケティング手法です。
ハッシュタグキャンペーンは、従来のキャンペーンと比較してユーザー側の参加ハードルが低く、企業側の運用負担も軽減できる現代的なマーケティング手法です。以下に主要なメリットを整理します。
効果的なハッシュタグ例
指定するハッシュタグは、短くて覚えやすいもの、意味が伝わるもの、参加しやすい雰囲気のものなどを意識して採用すると良いでしょう。
特典・参加条件の設計
キャンペーンに参加してもらう上で、魅力的な特典を用意することは欠かせません。特典が明確で魅力的であるほど、投稿数や拡散力が高まり、結果としてキャンペーン全体の盛り上がりにつながります。
なお、特典を設計する際は Instagramのプロモーションガイドライン や 景品表示法 を遵守する必要があります。応募条件や当選人数、景品の金額上限などを事前に確認し、安心して実施できるよう配慮しましょう。
特典:
参加条件:
Instagramハッシュタグの運用では、いくつかの注意点があります。
ハッシュタグを活用することで、効率的に市場情報や競合情報を収集できます。単語を組み合わせて細かいカテゴリで検索するのがおすすめです。
地域やジャンルを狭め、検索したい内容を限定することで、より詳細な情報にリーチすることができます。Instagramでは検索結果の写真や動画が一覧で表示されるので、ひと目見て気になる投稿を見つけることができます。
効果的な検索例
Instagramハッシュタグは、投稿を広めたり、ユーザー参加を促す強力な仕組みです。
成果を高めるには、選んだハッシュタグの効果を定期的に分析し、改善していくことが欠かせません。
Instagram広告を活用する企業にとって、ハッシュタグは直接的な配信効果を決める要素ではありませんが、ユーザーの自然な行動を引き出し、ブランドとの接点を広げるための重要な要素です。投稿と広告の両方で戦略的に取り入れることで、広告効果を一段と高められるでしょう。