


Close Close
これまでとは異なる価値観や消費行動を持ち、“デジタルネイティブ世代”とも呼ばれるZ世代。
そんなZ世代が利用するSNSの上位に必ず入るアプリといえばInstagramとX(旧Twitter)です。
2つのSNS のZ世代から見たそれぞれの役割とは何なのでしょうか。
またZ世代はこの2つのSNSをどのように使い分けているのでしょうか。
2つのSNSの特性からそれぞれの役割、またSNSを見るときにどのような順番でそれぞれのSNSを見ていくのか、
さらにZ世代の目に留まるにはどのようなことに意識すればよいのかも紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
【目次】
Z世代がたくさん使用しているこの2つのSNSが持つ特別な性質とはどのようなものなのでしょうか。
それぞれ見ていきましょう。
Instagramは写真・動画をメインに共有するSNSであり、世界で10億人を超えるユーザーが利用していると言われています。
総務省情報通信政策研究所 令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 報告書 より
調査によると、Z世代の7割以上がInstagramを利用しているとされています。
友人や知人の日常を知るためだけでなく、Z世代はファッション、グルメ、旅行など様々な情報をInstagramから取り入れます。
日常のいろんなシーンで検索欄を役立てて情報を集めることができるInstagramはZ世代にとって欠かせないSNSです。
Instagramについてこちらの記事で詳しく紹介しています。
X(旧Twitter)とは140字以内の投稿を“つぶやき”として投稿し、その投稿を共有できるSNSで世界での利用者は3億人を超えています。
総務省情報通信政策研究所 令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 報告書 より
同じ調査によると、20代の約8割がXを利用している一方、10代の利用率は半数程度に留まっており、Instagramと大きく異なるのが印象的です。
Xは自分の好みや興味のあるトピックに合わせて自動でタイムラインにポストが流れてくるため、簡単に興味のあることについての情報を得ることができるのも強みだとされています。
また検索欄を開くとリアルタイムの日本でのトレンドを知ることができます。
Instagramの特性とは何なのでしょうか。
・思い出の記録ができる
・自分の生活・日常を簡単にシェアすることができる
・知人・友人とコミュニケーションを取ることができる
・興味・関心のあるインフルエンサーや有名人、ブランド、お店の投稿を見ることができる
・自由に写真を投稿して自分を表現することができる
・インスタ映えするスポットやグルメの写真を投稿して楽しむことができる
・ハッシュタグを使って気になる商品や場所、人物についての投稿を簡単に調べることができる
Instagramは写真や動画を共有することが必須なSNSでありそのため、特有の特性が多く見られます。
“インスタ映え“という言葉からもわかる通り、1つの写真や動画に対してこだわりを持ち、その投稿への第三者からの反応を気にすることも特徴です。
またフィード投稿やストーリーズにリンクを張り付けておくことができるため、ショッピングなどにも活用されています。
X(旧Twitter)の特性についてみていきます。
・リアルタイムな情報収集ができる
・情報の拡散ができる
・トレンドを知ることができる
・好きなジャンルの情報を知ることができる
・フォロワーが少なくてもポストがバズることが頻繁にある
・アニメ・アイドルなどの推し活に使用されることも多い
・悩みやストレスの発散場所にすることができる
・最新の災害情報や交通情報を知ることができる
Xはリアルタイムの情報収集や拡散が大きな強みとされています。
Xのタイムラインには何万ものいいねがついているインフルエンサーでも有名人でもない人のポストが出てくることがたくさんあります。何気ないポストが拡散されバズるというX特有の現象です。
また災害情報や交通情報なども今何が起こっているかを誰かが発信すればその時のその場の情報を得ることができます。不安になったときに誰かがつぶやいているポストを見て「仲間がいる」と安心できることもこのSNSの強みであると言えます。
自分がよく見ているジャンルと関連したポストがタイムラインに自動で表示される機能もあるため、推し活にも頻繁に利用されます。
では先ほどそれぞれの特性についてみていきましたがZ世代はこの2つのSNSをどのように使い分けるのでしょうか。
特性を踏まえた使用目的の違いをまとめてみました。
興味・関心ある事柄について詳しく知ることができるInstagramは商品や場所の情報も知れるのはもちろん、友人・知人の日常だけでなく好きな芸能人の日常も知ることができます。それに対しXはリアルタイムのトレンドや情報を興味のある、ないに関わらず知ることができるという違いがあります。
Instagramは時間をかけて自分の生活を投稿していくのに対し、Xは気軽に自分の気持ちや思ったことをポストします。SNS映えを気にした場所選びやごはん選びをして自分の生活を演出していくInstagramに対して、Xは趣味垢・裏垢と呼ばれる隠れ家的なストレス発散の場所があり、そこで自分の悩みを文字にして投稿するという使い分けをする傾向がみられます。
同じ“投稿”という行為でも、このような使い分けがあるのです。
Instagramは知人や友人などの日常がシェアされますがXは好きな事柄が一緒のような特定のジャンルで人が集まり、情報交換をするという違いがあります。推し活で例えるとリア友と繋がるのはInstagramで、オタ友と繋がるのはXであるという感じで使い分けをしています。
Instagramは保存機能を生かして投稿を保存してあとから見返すときによく使用します。また自分の投稿やストーリーも後からでも見返せることができるため思い出の記録ができます。
Xの大きな機能として「リポスト」という機能があります。この機能は情報を拡散させます。ポストがバズってたくさんの人の目に留まるのもこの機能があるからです。
このような機能の違いからInstagramは保存、Xは拡散という使い分けをされます。
同じSNSでもこのように使う目的が大きく違うことが分かります。
特に考えずにSNSを使用していたという人でも深く考えたらちゃんと使い分けをしていたなんて人も多いのではないでしょうか。
Z世代のなかでも年齢層によって使うSNSの割合が異なるのはその年齢層によって経済力、行動範囲が違うことが理由かもしれません。
この記事ではInstagramとX(旧Twitter)についてみてきました。
続いてアプリごとに見ていく順番はどのような順番なのか紹介します。
2つに共通しているのですがアプリを開いたときに一番最初の画面にあるものがアプリで一番最初に見るものとなっています。
最初に流し見をして、興味を引かれた投稿を詳しく見る、という流れです。
つまり最初に目に入る投稿で興味を引くことが、広告や情報発信において重要になると考えられます。
Z世代の目に留まるには
先ほどの表からもわかる通り、Z世代の目に留まるには流し見している中で興味を示してもらう仕掛けが必要とされています。
Z世代向けの広告を打つときはストーリーの途中で挟まれる広告にしたり、Xのタイムラインに出てくる広告にしてみたり、まずはZ世代の目に入る機会を多くすることが大切です。
さらに、気になった際にすぐ確認できるよう、リンクを添えておくのも効果的です。
InstagramのストーリーもXの投稿も、ハイライトや固定機能を活用して過去の情報を整理できるので、それらを活用して情報をまとめておきましょう。
デジタルに慣れ親しんでいるZ世代は、SNSをプラットフォームごとに上手に使い分けています。
Instagramは「視覚的な自己表現やライフスタイルの共有」に、Xは「リアルタイムでの情報収集や意見交換」にと、それぞれ異なる役割を持つ大切なツールになっています。
SNSマーケティングを成功させるためには、こうしたプラットフォームごとの特性を理解し、ターゲットに合わせた戦略を立てることが欠かせません。
Z世代の行動パターンを踏まえることで、より効果的なアプローチが可能になります。
自社のターゲット分析やSNS戦略でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
また、Z世代がSNSをどう使い分けているのかを知るうえで欠かせないのが
「Z世代自身がどんなことに興味や関心を持っているか」です。
こちらの記事で、Z世代の関心事について詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。