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企業や店舗が顧客とコミュニケーションを取る手段として、代表的なものに『メルマガ(メールマガジン)』と『LINE公式アカウント』があります。
「LINE」は2011年、東日本大震災をきっかけにスタートしたサービスで、今やなくてはならないライフライン的存在です。
一方、メルマガは長年活用されてきた手法ですが、近年ではLINE公式アカウントがその即時性や開封率の高さから注目を集めています。
本記事では、メルマガとLINE公式アカウントの違いや、それぞれのメリット・デメリット、効果的な活用方法について詳しく解説します。
『どちらを選べば良いのか分からない』『併用するべきか悩んでいる』という方は、ぜひ参考にしてみてください。
店舗やサービスを利用し、メールアドレスを登録した人に送付するメールマガジンについてみていきましょう。
インターネットが普及した当時のメルマガは、主に情報提供をする目的で、顧客や会員にむけてニュースやお知らせを送っていました。
その後、イベントやキャンペーンの告知、商品やサービスのレコメンドなど、「定期的」に顧客とコミュニケーションをとり、来店や購買に繋げるためのツールとして進化。
さらに差別化を図るため、個々のニーズにあわせてパーソナライズ化したり、ターゲティングができるようになりました。またその工数を減らすため、自動でメールが送れる〈システムの開発〉が進み、マーケティングツールとして確立しました。
一斉を風靡したメルマガですが、年々開封率は低下しており、業種によって違いはあるものの、約15~20%の開封率と言われています。送信先との関係性が低い場合は、さらに低くなります。
開封率は《 開封数÷送信件数×100 》で算出できます。
低下の要因としては、
・毎日届く膨大なメールの中で埋もれてしまう
・セキュリティに引っかかってスパム(迷惑)メールになってしまう
などが考えられます。
また〈メールの整理〉が習慣化して、パソコンでもスマートフォンでも、簡単に削除できるのも開封率の低下に影響しています。これは〈BtoB〉〈BtoC〉とも同様です。
皆さんもメールブラウザを開いたら、いらないメールを「一括削除」していませんか?逆に、まとめて「既読」にするという方もいるでしょう。スマホはより〈直感的〉に整理されます。
わざわざ、メルマガの配信停止をするより「まとめて整理(=削除・既読)」したほうが早い」と考えるユーザーも多く、オプトアウト(配信拒否)されていなくても、安心はできません。
近年ではSNSの主流化により、メルマガとLINE公式アカウント・メルマガとInstagramなど、メルマガ単体ではなく、何かと併用して顧客とコミュニケーションを図るのがトレンドです。
10代・20代などの若年層は「スマホメールを見ない」傾向が高いため、ターゲットが若年層であったり、新しい店舗やサービスでは、LINEとSNSで顧客とコミュニケーションをとることが多いようです。
自社のサービスやターゲットにあったコミュニケーションの取り方を考えていく必要があります。
LINEは日本の人口の約7割が利用するサービス。東日本大震災をきっかけに、無料電話ができるツールとして広がった「LINE」は、私たちにとって今や “あるのが当たり前” のコミュニケーションツールです。
ビジネス版の「LINE公式アカウント」は幅広いサービスで活用され、LINEでユーザーを「友だち」として囲い込み、リピーター化する施策が可能です。
LINEの月間アクティブユーザー数は9,900万人。1日に1回以上利用するユーザー数が86%(2023年6月末時点)のため、幅広いユーザーにアプローチするのに最適なツールです。
「LINEメッセージ」の平均開封率は55%!メルマガの開封率と比較すると圧倒的に高い数値です。
(2022年6月、LINEヤフー社調べ ※友だち数や配信内容によって異なります)
LINE公式アカウントから友だちに送信されるメッセージは、ユーザーのスマートフォンにプッシュ通知で届きます。
携帯電話に関するアンケートによると、約2割が受け取ってすぐに開封・約8割のユーザーがその日のうちに開封するという結果がでており、即時性の高さもメリットです。
また、開封からの反応率も高く、クーポンなどをきっかけに「友だち」の行動につながりやすいという調査結果もでています。
企業や店舗のLINE公式アカウントと友だちになってみたものの、配信メッセージが「思っていたのと違う」「クーポンが欲しかっただけ」などの理由で「ブロック」されることがあります。メルマガでいうところの「配信停止」です。
ユーザビリティを重視しているLINEは、ブロックがとても簡単。
ある意味、気軽に友だちになって、気軽にブロックできるのがユーザーメリットと言えます。
ブロック率は30%未満を目安とし、急にブロック率が増えた場合などは、配信の頻度やメッセージ内容の見直しを行いましょう。
ブロック率については、こちらのブログで詳しく解説しています。
メルマガからLINE公式アカウントにシフトするべき?と思われがちですが、実はそうではありません。
企業では各スタッフがパソコンを使用しているケースが多いため、まだまだBtoBのサービスは「メルマガ」が有効です。
ただ、膨大なメールの中から「見つけてもらう・読んでもらう」には、工夫が必要です。ここからは配信される「メッセージ」について深めていきましょう。
言いたいことを詰め込むのではなく、どんなメールがターゲットの目にとまるか、読まれるかを工夫してメッセージを作成しましょう。
作成後は配信テストをして、客観的な目線で確認することが大切です。
出だし10~15文字、メールの受信リストでズラッと表示される部分が重要です。
簡潔、且つ「目がとまる」工夫が求められます。省略されて見えない「…」部分は、ほとんど読まれません。かと言って、大げさ過ぎる件名は嫌われますので注意が必要です。
お客様とすでに対面で接触しているなど、名前を認識されている場合は安心感がありますが、名前だけのメールは「誰?」と失礼な印象を与えることも。企業名を入れたほうが好印象です。
画像を入れたメルマガは、送付先のメール設定によって、顧客側が「表示する」を選ばないと画像が表示されない場合があり、伝えたい内容が伝わりません。
普段から「この会社のメールは読んでおきたい」とメルマガ情報の有益性を感じてもらえるよう、内容も工夫しましょう。
メルマガとの大きな違いは〈配信するメッセージの形式が多様〉であること。
そもそもユーザーが望んで企業と「友だち」になっているため、お気に入りの店舗・サービスから「情報」がきたらチェックしますし、その情報が直感的に関心がもてる=視認性が高ければ、より深い情報まで遷移してもらうことができます。
印象に残れば、来店や購買につながる可能性も高くなります。
メッセージの形式は、
・テキストメッセージ
・リッチメッセージ
・カードタイプメッセージ
業種やサービス、送りたい内容によって使いわけるなど、視覚的にも魅力的なコンテンツを配信することで、メッセージの効果が高まります。
メルマガより埋もれにくい、とはいえ、たくさんのLINE公式アカウントと友だちになっていたり、個人LINEのメッセージが頻繁であったりすると、読まずにスワイプで「既読」にしてしまうユーザーも多そうです。
テキストメッセージ〈だけ〉というのはやや印象が流れやすい傾向があります。ぜひビジュアルを活用して視覚効果を狙いましょう!
メッセージは静止画だけでなく、動画も設定可能。さらに、スタンプカードやクーポンなども作成することができるため、ユーザーの関心をひく工夫がしやすい仕様になっています。
こちらのブログでも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
LINE公式アカウントでは、顧客の行動や関心に基づいたオーディエンスにメッセージを送信することが可能です。
先ほど「ブロックが簡単にできる」というお話をしましたが、何回かメッセージを受信して「違うな」と思われてしまえば、ブロックされやすいのもLINE公式アカウントの特徴です。
適切なタイミングで、友だちの好みやニーズにあったキャンペーンや情報、クーポンを届けることで、顧客満足度やリピート率を高めることができます。
顧客満足度をあげる方法については、こちらも参考にしてください。
〈LINE公式アカウントだからできること〉それは、多彩な機能が搭載されているということです。
友だちと直接コミュニケーションをとったり、営業時間外でも対応できる機能もあります。
コミュニケーションの速度が早くなっている昨今では、すぐに返信がない場合、関心が薄れてしまうケースも多く、機会損失の対策がとれるのもLINE公式アカウントのメリット。他にもさまざまな機能を無料で活用することができるのが便利ですよね。
メルマガの開封率の低下という課題を打破するために、「LINE公式アカウント」の活用や併用が有効であることがご理解いただけたかと思います。
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