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若年層に圧倒的な人気を誇るTikTok。
実は他の広告媒体と同様に、「ターゲティングの設計次第で広告効果が大きく左右される」ことをご存じでしょうか?
TikTokでは、アプリ内のユーザー行動を活用した独自のターゲティングが可能なため、他の広告媒体にはない精度と柔軟性が魅力です。
本記事では、TikTok運用型広告における代表的なターゲティングの種類や、その活用ポイントについて初心者の方にも分かりやすく解説します。
【目次】

TikTok広告のターゲティングの種類は、大きく次の4つに分けることができます。

性別・年齢・地域・言語などのユーザー属性に基づいて広告配信を行う手法です。
| ターゲティングの種類 | 詳細 |
| 性別 | 男性、女性、無制限から選択 |
| 年齢 | 13~17歳、18~24歳、25~34歳、35~44歳、45~54歳、55歳以上、無制限 |
| ロケーション(地域) | 国・都道府県単位で指定可能 |
| 言語 | ユーザーのアプリ言語設定に基づいて配信 |
自社と接点のあるユーザーや、その類似ユーザーに対して広告を配信する手法です。
| タイプ | 詳細 |
| カスタムオーディエンス | 既存ユーザーに再アプローチするリスト配信 |
| 類似オーディエンス | 既存ユーザーに似た新規層にアプローチ |
TikTok上の視聴履歴やエンゲージメントなどの行動情報に基づいて関心の高いユーザーに配信する方法です。
「興味関心」「行動データ」の2軸で構成され、さらに行動ターゲティングは以下3タイプに分類されます。
複数の興味関心カテゴリから選択し、閲覧履歴やエンゲージメントに基づいて推定した上で配信します。
また過去の閲覧履歴などから行動に沿ってターゲティングを設定するということもできます。

TikTok広告の興味関心カテゴリではこれらのものを設定することができます。
行動ターゲティングでは、TikTokユーザーのアプリ内での具体的な行動に基づいて、該当するユーザーに広告を配信します。
「動画インタラクション」や「クリエイターインタラクション」、「ハッシュタグインタラクション」の3種類があります。
| タイプ | 詳細 | おすすめのターゲット |
| 動画インタラクション | 過去7日もしくは15日の間に
動画コンテンツへエンゲージメントしたユーザー (動画視聴完了・いいね・コメント・シェア) |
具体的な行動を取っているが、まだ比較段階のユーザー
(準顕在層) |
| クリエイターインタラクション | 過去30日間に特定タイプのTikTokのクリエイターをフォロー、またはそのクリエイターのプロフィールを閲覧したことのあるユーザー | 具体的に欲しい商品が決まっているユーザー
(準顕在層~顕在層) |
| ハッシュタグインタラクション | 過去7日間に特定のハッシュタグを使ってTikTok動画を視聴したユーザー | 自分で欲しい情報を取りに行く、関連度の高いユーザー |
動画インタラクションでは、特定のカテゴリの動画に対して、視聴完了・いいね・コメント・シェアのいずれかのアクションを行ったユーザーをターゲティングできます。

クリエイターインタラクションは、特定タイプのクリエイターに対して何らかの関与があったユーザーを対象とするターゲティングです。
クリエイターのカテゴリを選択して設定でき、動画そのものではなく「誰が発信したか」に対するアクション(フォローやプロフィール閲覧など)を基準とします。

指定したハッシュタグが付いた動画を視聴したユーザーに対して広告を配信するターゲティングです。
特定の話題やトレンドに関心を持っているユーザー層にアプローチできます。
ユーザーが使用しているOSや端末、通信環境などのデバイス情報に応じて広告を出し分ける手法です。
| ターゲティングの種類 | 詳細 |
| システムバージョン | iOS/Android/無制限から(バージョン指定も可) |
| デバイスモデル | 特定の端末モデルを対象に設定可能 |
| 通信環境 | Wi-Fi/4G/5Gなど |
| キャリア | docomo/au/Softbankなど |
| デバイス価格 | 価格帯を元にターゲティング(高価格帯ユーザーなど) |

TikTok広告で興味関心ターゲティングを活用すると。どのような効果が期待できるのでしょうか。
主な効果を3つご紹介します。
興味のある内容だからこそ、途中で離脱せず最後まで視聴してもらえます。
さらにいいねやシェアもされやすいです。
誰彼構わずに配信するよりも、興味を持ってくれそうな人だけに絞ることで、予算を効率よく使うことができます。
TikTokは若者だけでなく、30代以上のユーザーも増えており、興味関心で絞れば年齢に関係なく、自社の商品やサービスに関心のある人に届けることができます。

興味関心ターゲティングの効果を最大限に引き出すには、いくつか押さえておきたいポイントがあります。
ターゲットを絞りすぎると、TikTokの自動最適化が十分に働きません。
特に配信初期は、ある程度幅を持たせた設定でデータを蓄積することが大切です。
データが集まってから、徐々に絞り込んでいきましょう。
自社で想定していた層以外にも、意外な反応が得られることがあります。
例えば、20代女性向けの商品が、実は「彼女へのプレゼントを探している20代男性」からの反応が良かった、というケースも。
他の媒体での常識にとらわれず、柔軟に試していくことが成果に繋がります。
動画は静止画やテキストよりも多くの情報を伝えられる分、反応も変わりやすいメディアです。
視聴完了率や反応数を確認しながら。冒頭3秒の掴み方、商品の見せ方、音楽の選び方など、パターンを変えてテストしましょう。
TikTok広告のターゲティングについて紹介しました。
TikTok広告では、他の広告媒体にはないユニークなターゲティング手法が多数用意されています。
重要なのは、どのカテゴリを狙うかだけでなく、どう設定し、どのように運用・検証していくかです。
効果的なターゲティングによって、TikTok広告の成果は大きく変わります。
ぜひ本記事を参考に、広告戦略を最適化してみてください。
TikTok広告の活用でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
最適なターゲティング設計から運用まで、貴社に合った戦略をご提案いたします。