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LINE公式アカウントは、企業の「友だち」になった顧客ユーザーに直接メッセージを送ることができるコミュニケーションツールです。
「企業」にとって「顧客」と長くつながることが可能になるため、大変重要視されています。そこで課題にあがるのが「開封率」です。せっかくのメッセージも読まれなければ意味がありません。
本記事では、LINE公式アカウントの開封率について、基本となる考え方から開封率の改善方法まで詳しく解説します。
LINE公式アカウントの開封率は〈送信したメッセージのうち、どれだけ開封されたか〉の数値です。
開封率の計算方法は「開封したユーザー数」÷「送信メッセージ」
例えば、100人にメッセージを送信して、70人が開封した場合、
70÷100=0.7 開封率は70% です。
LINE公式アカウントのメッセージはブロックされていない限り、友だちにほぼ100%届きますので、開封率に注目して運用していくことが大切です。
LINE公式アカウントのメッセージを開封するかどうか、ユーザー目線で考えるとよくわかります。
開封率が高い=ユーザーがメッセージ(または企業)に関心を持っている
LINEの開封率は〈ユーザーの関心度のバロメーター〉といえますね。
開封率が高いということは、ユーザーが “興味をもって” メッセージをみているため、行動・反応が期待できるということ。
つまり、来店や商品購入につながりやすくなると考えられます。
逆に、LINEの開封率が低い場合は、ユーザーがメッセージに興味がない、もしくはその企業自体に興味がない(なくなった)という傾向があると考えられます。
したがって、開封率が低下してきたときは放置せず必ず分析をして、メッセージの内容やタイミングを改善していく必要があります。
「開封=メッセージを開封された人数」ですが、LINEのメッセージはどこまで見られたら「開封」にカウントされるのでしょうか?
LINE公式アカウントのメッセージ配信について復習しましょう。
LINE公式アカウントのメッセージ配信は、1つのメッセージで3つの吹き出しまで送ることができます。
テキスト、スタンプ、写真、クーポン、リッチメッセージ、リッチビデオメッセージ、動画、ボイスメッセージ、リサーチなど、さまざまなフォーマットを組みあわせることができます。
LINE公式アカウントのメッセージ配信は、いずれかの吹き出しを「100%表示した時点」で開封にカウントされます。
トークルームを開かずに「既読」にされた場合は開封にカウントされません。また重複してカウントされることもありません。
LINE公式アカウントのメッセージの平均開封率は55%です。(2022年6月 LINEヤフー社調べ 友だち数や配信内容によって異なります)
開封ユーザーのほとんどが、メッセージが配信された日、または翌日にメッセージを開封しています。
メルマガの開封率が20%前後であることを考えると、LINEの開封率の高さ・即時性の高さは大きなメリットといえます。
LINE公式アカウントとメルマガについて、こちらのブログで比較していますので、ぜひ参考にしてください。
LINE公式アカウントのメッセージの開封率が下がってきた、と感じたら何をすればよいのでしょうか。

まずLINEのメッセージを配信する際に、注目するポイントは「メッセージ」そのものです。
・メッセージのタイトル
・メッセージの内容
・テキスト量
・ビジュアル(見た目や画像)
さらに改善すべきポイントとなるのが以下の項目です。
・配信のタイミング、頻度
・配信する相手
この中で、特に注目すべき改善ポイント3つについて、説明していきます。
LINEのメッセージのタイトル(冒頭)は「プッシュ通知」や「トークリスト」に表示されるため、開封率に大きく影響します。
メッセージのタイトルは、ユーザーが内容を見たくなるような「興味をそそる」書き方にするのがコツです。
例えば「月末まで!季節限定メニュー!」と「こんにちは!すっかり夏ですね」では、前者のほうが、好奇心をかきたてられます。
1つのメッセージで配信できるのは「吹き出し3つ」ですが、
プッシュ通知 :1つ目に設定した吹き出しのタイトルまたは冒頭
チャットリスト:最後に設定した吹き出しのタイトルまたは冒頭
が表示されます。
プッシュ通知は、LINEアプリを起動していなくてもホーム画面上などに表示される通知で、メッセージ開封のきっかけとなります。トークリストは言うまでもなくLINEのトーク一覧ですね。
タイトルは100文字まで設定可能ですが、直感的に理解できる15文字以内程度で簡潔にまとめ、ユーザーが開封したくなるよう工夫しましょう。
配信頻度や配信のタイミング
メッセージの配信頻度や配信のタイミング、時間はブロック率に大きく影響します。
会社員と子育て中の主婦(夫)の方では、生活サイクルが異なります。
ユーザーがスマホを利用する(見る)であろう時間帯を狙ってメッセージを配信することで、開封率が大幅に向上します。配信するユーザーをイメージして配信しましょう。
一般的に開封率が高いのは〈平日19-21時〉〈休日10-12時・15-17時〉という傾向があります。学生や社会人の場合、通学や通勤時間、ランチ帯、帰宅~21時頃が開封率が高いと言われています。
頻繁すぎるメッセージ配信はブロックに繋がります。逆に全く配信がないものもユーザーの関心が薄れ、不要とされやすくなります。
適切な頻度でユーザーとコミュニケーションをとり、来店・利用につなげましょう。
〈推奨〉
・週1回程度
・配信内容にそった曜日・時間帯
7:00~9:00 … 通勤・通学時間帯(行き)
12:00~13:00 … ランチタイム
18:00~19:00 … 通勤・通学時間帯(帰り)
20:00~22:00 … 食後のリラックスタイム
金曜夜 … 1週間の終わり
例えば、通勤時間帯の 8:00と18:00 に配信して、どちらが開封されやすいか「ABテスト」をすることで、自社にとってより有効な配信のタイミングを見つけていきましょう。
「1日に何度も(何通も)配信」
→頻度が高いとブロックされやすいため、適切な頻度を見極めましょう
「深夜などユーザーがスマホを見ない時間帯」
→寝ているときに通知音が鳴ったら不快と感じ、ブロックされやすい傾向があります
こちらのブログでも詳しく解説しています。
メッセージの配信は0分ちょうどより、少し遅らせるのがポイントです。
例えば、メッセージを送る企業は「12時が開封率がいいから、12時にメッセージを配信しよう」と考えます。
しかし競合他社も「開封率が高い12時に送ろう」とします。ユーザーのスマホは12時になると多くのメッセージを受信するため、ブロックされなくても「開封せずに既読される」可能性が高くなります。
メッセージを差別化するために、12:04や12:06など時間を少しズラすと、LINEのトークリスト一覧の上位に表示されます。競合より上に表示されることで埋もれにくくなります。
ちなみに11:56など「前倒しすれば最初に見てもらえる」という考え方もあります。が、傾向としては、ユーザーがLINEを見たタイミングで上に表示されていることが目的なので、遅らせるほうが有効と言えるでしょう。
LINE公式アカウントの管理画面の「分析」から「メッセージ配信」をタップすると、配信したメッセージの配信日時や内容、配信数、開封数などが確認できます。
効果の高い内容やクリエイティブなどを知ることで、ユーザーに見てもらいやすい勝ちパターンを見つけ、ユーザーの行動を誘引しましょう。
LINE公式アカウントは「一斉送信」以外にも、ターゲットを絞り込んでメッセージ配信することが可能です。
LINE公式アカウントは、ターゲットを「属性」で絞り込むことができます。
属性は「性別」「年齢」「エリア」「友だち期間」など、複数選択が可能です。
訴求する商品や内容によって、配信を分けることで友だちの行動=効果につながりやすくなります。(絞り込みは対象ユーザーが50人以上必要です)
例えば「化粧品会社」の場合、
エイジング美容液…「40歳以上の女性」
メンズ向け化粧品…「20~49歳の男性」など
LINE公式アカウントでは「オーディエンス」を作成することができます。
このオーディエンス機能を活用することでも、効果的なメッセージ配信が可能です。
作成できる「オーディエンスタイプ」は以下の通りです。
オーディエンス機能の活用で詳細なターゲティングが可能になります。
・メッセージクリック
・メッセージインプレッション
・リッチメニュークリック
・リッチメニューインプレッション
・友だち追加経路
・チャットタグ
・予約
・ユーザーIDアップロード
・ウェブトラフィック など
友だちの分析機能については下記ブログで詳しく説明しています。
ユーザーを行動させるためには「テキスト内容」や「ビジュアル」も重要です。
「何を」「誰に」「いつ」「どのように」伝えたいのかをふまえて、魅力的なコンテンツを作成しましょう。
「明日まで」などの時間的制約を示すフレーズは、ユーザーの行動を促進します。
「50%OFF」「送料無料」など、具体的な数値や特典を明示することで、開封や行動につなげましょう。
「学生限定」など、自分ごと化しやすいメッセージは行動促進につながります。
ビジュアルを使った「リッチメッセージ」や「カードタイプメッセージ」を活用しましょう。テキストだけでは読み飛ばされやすい情報も、ビジュアルなら「直感的に」関心の有無が判断できるため、情報が伝わりやすく効果的です。
LINE公式アカウントのメッセージの開封率を上げる方法をご理解いただけましたでしょうか。
「何を」「誰に」「いつ」「どのように」届けるのかが、LINE公式アカウント運用の秘訣です。
とは言え、具体的にどうしたらいいのか分からない、時間がない、画像ってどんなものがいいの?など、お困りの方もいらっしゃるのでないでしょうか。
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